『さよならの朝に約束の花をかざろう』(さよ朝)の感想 監督作品第一作目として満点以上!!

 

あらすじと紹介

映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』公式サイト

縦糸は流れ行く月日。横糸は人のなりわい。
人里離れた土地に住み、ヒビオルと呼ばれる布に日々の出来事を織り込みながら静かに暮らすイオルフの民。
10代半ばで外見の成長が止まり数百年の寿命を持つ彼らは、“別れの一族”と呼ばれ、生ける伝説とされていた。
両親のいないイオルフの少女マキアは、仲間に囲まれた穏やかな日々を過ごしながらも、どこかで“ひとりぼっち”を感じていた。
そんな彼らの日々は、一瞬で崩れ去る。イオルフの長寿の血を求め、レナトと呼ばれる古の獣に跨りメザーテ軍が攻め込んできたのだ。
絶望と混乱の中、イオルフ一番の美女レイリアはメザーテに連れさられ、マキアが密かに想いを寄せる少年クリムは行方不明に。
マキアはなんとか逃げ出したが、仲間も帰る場所も失ってしまう……。
虚ろな心で暗い森をさまようマキア。そこで呼び寄せられるように出会ったのは、親を亡くしたばかりの“ひとりぼっち”の赤ん坊だった。
少年へと成長していくエリアル。時が経っても少女のままのマキア。同じ季節に、異なる時の流れ。変化する時代の中で、色合いを変えていく二人の絆――。
ひとりぼっちがひとりぼっちと出会い紡ぎ出される、かけがえのない時間の物語。

監督の岡田麿里はあの花やここさけの脚本家であり、今回が初めての監督作品である。

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 感想

まずは「絵の力と音楽の調和」だね。これに関しては非の打ち所がない。

本当にきれいな水の流れや背景、これだけでも相当な力を入れているのがわかる。そして、キャラクターの動きもなめらかで躍動感ある動きになっている。

また、機織りに飛び杼(歴史の授業で習ったよね?)が出てきて、初めて飛び杼の使い方が分かった。

音楽の使い方も絶妙でバトルシーンや強いインパクトを与える部分では盛り上がる曲を、夜の静けさや悲壮感漂う場面では音がほとんど入らないような演出も。

このおかげか後半は涙が止まらなかった、しかもただ一つの意味の涙ではなく、悲しみや喜びなどのプラスとマイナスの涙が止まったと思ったらまた流れ、出てきたと思ったらまた止まりを繰り返して、映画館で初めてあんなに泣いたのではないかと思うくらいだ。

次に「ストーリー」について

やっぱりこれだけ濃いファンタジーの物語を二時間で納めるのはなかなか厳しいものがあった。キャラが多くなって覚えるのにも一苦労、コマが変わると何年も過ぎていたなんてことも。

でも、その年月の移り変わりがマキアとエリアルの対比になっていてこれが大きな印象を与える。そしてキャラの一人一人に役割があって、ところどころに「なんでこの行動をしたのか」がわかるような動きが挟まれている(ネタばれになっちゃうから書かないけど)しかもたくさん!この辺はすごいまとめられていて流石だなと思った。

ほかにも言いたいことたくさんあるけど書いてるときりがないので、つまり何が言いたいのかというとぜひ劇場へ足を運んで、観てもらいたい!!

最後に

今回こんな風にブログとして書くのは初めてで下手や至らない部分もあったかもしれません。

でも!!この作品ほんっとうにいい作品なんで私の感想を読んでいってみたいなと思う人が増えたら幸いです。